GEN H-4は同軸二重反転ローターを持つ小型有人ヘリコプタです。上段の羽根と下段の羽根が反対方向に回転することで、お互いのローターから発生する反トルクを打消しあい、安定して飛ぶことができます。操縦者の前方にあるコントロールバーにより、ローター回転面を傾けることで、前後・左右に移動することができます。
上下のローターの回転差を発生させ、その場での旋回をすることも可能です。エンジンは自社開発のGEN 125(125ccの水平対向エンジン)を4基積んでいます。
| 型式名 | GEN CORPORATION式GEN125型 |
|---|---|
| 種類 | 2気筒水平対向式 |
| 大きさ | 267×280×171(mm)
(マフラー,スタートモーターを含まず) |
| 重量 | 2.8kg(マフラーを含まず) |
| 冷却 | 強制空冷(ダクト付ファン) |
| 吸気 | 自然吸気キャブレター式 |
| 排気量 | 125cc |
| 最大出力 | 10PS/8,400rpm |
| 定格出力 | 8PS/7,250rpm |
| 燃料 | 無鉛レギュラーガソリン 2サイクル専用オイル 混合 |
| 混合比 | 30:1 |

| 機体高さ | 約 2.4m |
|---|---|
| ローター径 | 4.0m |
| 乾燥重量 | 約 75kg |
| 飛行速度 | 時速 10km/h~ 40km/h
ホバリングもできます。 |
| 最大離陸重量 | 160kg/海抜600m, 180kg/海抜0m |
三面図はこちら(PDF)

| ブレード長さ | 1880mm |
|---|---|
| 翼弦長 | 最大 128.9mm 最小 35mm |
| 先端ねじり下げ | 6.3° |
| 翼端速度 | ブレード 860R.P.M の時 648km/h |
| 材質 | C-FRP |
| プレコーニング角 | 4.8° |

| 型式名 | GEN125 |
|---|---|
| 種類 | 2気筒 水平対向 強制空冷 自然吸気 キャブレター式 |
| 数 | 4基搭載 |
| 排気量 | 125cc/1基 (GEN H-4は4基搭載 合計500cc) |
| 発動機定格出力 | 10馬力/8400rpm |
| 連続最大出力 | 8馬力/7250rpm |
| 冷却装置 | ダクトつきファン、強制空冷 |
| TBO | 500時間 |
| エンジンスタート方式 | それぞれのエンジンで独立した電気式のスターターを使用。そのため同期を取りながらエンジンをスタートさせる必要がない。 |
エンジンのみの販売もおこなっております。詳しくはエンジン販売のページへ

GEN H-4のフレームは、このようなジンバルによってローター(動力部)につながっています。そのため、コントロールバーを手前に引くとローター面が傾き、前進飛行をすることができます。同様にして、コントロールバーを押し出すと後進、右に振ると左へ、左に振ると右方向へ移動することができます。

ヨーコントロールはDCモーターを動力源として作動ギアを動かし、上下のブレードの回転数に差をつけることによって行います。上下のブレードの回転差により反トルクが発生し、それによってパイロットは機体の方向を制御します。

| メインスイッチ | 機体の電源のON/OFF |
|---|---|
| オートヨーコントロールスイッチ | オートヨーコントロールシステムのON/OFF |
| ヨーコントロール | 右に押すと機体は右に旋回、左に押すと左に旋回する |
| エンジンスタートボタン | 左からNo.1~No.4のエンジンスタートボタン。 上のLEDはエンジンが停止するとそれに対応したLEDが点灯する。 |
| スロットルレバー | 押し込むとエンジンの回転数が上がる |
| タコメーター | エンジンの回転数を表示 |
GEN H-4のブレード(羽根)は自社にて製作されています。
ほんのわずかな形の違いが機体の性能に大きくかかわってくるブレード。
ブレードが出来るまでの工程をご紹介します。
まず、ブレードの中身になるコアを作成ます。
材質は硬質発泡ウレタンです。
裁断したカーボンクロスを樹脂で型に貼りこんでいきます。
中にはコアを入れます。
カーボンロービングをスパン方向にいれ、強度をあげます。
すべて張り込んだ後、型のふたを閉めて熱をかけます。
型からブレードを取り出し成型します。
ブレードをとりつけるボルトを通す穴をあけます。
この穴がまがると迎角が変わってしまうので慎重に…
ブレードを塗装します。
中にはいっている硬質ウレタンフォームは温度が上がると膨張します。
カーボンクロスの地色である黒のままだと屋外で熱を吸収し、ブレードが変形するため、ブレードは白く塗装します。
塗装後、前縁側にステンレステープを張ります。
実際の塗装作業は塗装ブースで行います。
ブレードの重さ、形状を計測し、左右のブレードの組合わせと迎角を決定します。
あらかじめブレードに穴をあけ、鉛を入れながら、左右のブレードの静的バランスをとります。
その後風のない夜にモーターテストベンチにとりつけ、ストロボをあてて左右のブレードが同じ軌跡をとおるように迎角を調整します。
耐久テスト用のテストベンチに取付け、上段と下段の回転数が同一になるように迎角を調整します。
この迎角をもとにして、それぞれのブレードにあった迎角をもつブレードホルダーがつくられます。

こうしてブレードが完成し、GEN H-4にとりつけられます。
バランスダンパーが導入される前は、このようにしてローターの重心と回転中心を合わせていました。
それでもなかなかあわせきれない場合もあり、今に比べて振動がずいぶんとありました。
バランスダンパー導入後はこの作業はなくなり、振動もぐっと少なくなりました。