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2008/05/10

訓練記録

「いつか自由に大空を飛ぶために」
GEN CORPORATIONとエンジニアリング・システムの社員が
GEN H-4のパイロットに挑戦した記録です。

坂巻 たみ

フライト日 総飛行時間
現在までの総フライト時間 276分
2005/5/7(土) 9分
2005/3/23(水) 32分
2004/9/4(土) 23分
2004/8/7(土) 16分
2004/7/31(土) 11分
2004/7/3(土) 7分
2004/1/14(水) 8分
2003/8/30(土) 14分
2003/7/12 (土) 16分
2003/7/5 (土)(日誌はありません) 36分
2003/6/7 (土) 32分
2003/5/24 (土) 16分
2003/5/10 (土) 30分
2003/5/3 (土) 26分

富田 一輝

現在までの総フライト時間 113分
2004/9/4(土) 33分
2004/8/7(土) 23分
2004/7/31(土) 8分
2004/7/3(土)(日誌はありません) 10分
2003/8/30(土)(日誌はありません) 14分
2003/7/5 (土)(日誌はありません) 14 分
2003/6/7 (土)(日誌はありません) 7分
2003/5/24 (土)(日誌はありません) 4分


素人でも乗れる機体の開発が進んでいます。
本日はジャイロのテストを行いました。



ジャイロの取り付け位置をおしりの下からコントロールバーの上に変えたおかげで
ずいぶん機体は安定するようになりました。
以前感じた船酔いするぐにゃーっとした動きはほとんどありません。
屋外でこれだけ安定して浮けばジャイロの性能としてはまずは合格点といったところでしょうか。
その他の部分(微調整など)についてはまだ若干の課題が残っています。


おひさしぶりでございます。
ずいぶんとご無沙汰してしまいました。
 
やはり冬ともなると雪も積もり、風も冷たく、フライト訓練がなかなかできません。
さらにラジコン機の開発も平行して行われているため、なかなか実機に手がつかなかったのです。
決して「寒いからヤダ」とかそんな理由ではありません。たぶん。
 
さて、そのラジコン機の開発もちょっと一息つくところまでいきつきました。
センサーによる制御もそこそこうまくいっております。
そこで、このラジコン機でつちかった制御技術を、実機に応用してみようということになり、
今回このような機体をつくってみました。 



じゃん
 
あまりかわりばえしないって?
外見は確かにあまり変わりませんが、中身は大きく違います。
この機体、私がコントロールしているのはスロットルのみです。
いままでの飛行訓練で散々苦労してきた「機体をまっすぐ上げる」という操作は、
すべてジャイロセンサーとサーボモーターがやっています。
 
そう、これは
「素人でも浮き上がってみれる機体」なのです!!
 
現在はまだジャイロの操作が乱暴で、
空中でゆらゆらと振り回された私は若干船酔い気味ですが、
この機体が完成すれば、GEN H-4のちょっとした試乗が可能になるかもしれません。


先週のフライトログより、後輩の富田君のログがアップされるようになりました。
実は彼、昨年より一緒に訓練を行っていました。
飛行時間は私の方がぜんぜん長いのですが、なぜか同じようなレベルにおります。
GEN H-4のコントロールの習得には、このように個人差があるものだとご理解ください(言い訳)。
 
さて、フライト訓練です。
ゆっくりとニュートラルの位置を探りながら浮上させていくのですが、
舵が軽く動く範囲と、急に重くなる範囲があることがわかってきました。
たとえば、風向きと機首がずれている場合、軽く動く舵の範囲をこえた重い舵ところまで、操作を行う必要があります。
そこまで舵を打てば、まっすぐになるのはわかるのですが、とっさに打てる自信がないため、一回機体を下ろします。
 
機首をずらし、これで風に正対してるだろうという方向に向け、再びスロットルをあけます。
すると今度は軽く舵をちょんちょんと打つだけで、まっすぐ立ち上がることができます。
機体に体を預け、その沈み込んだ分だけまた舵を少し調整し、スロットルをあけると、
すーーーーっと機体が浮き上がります。風船みたいです。
どうも、機体の方が瞬間的にどちらから風が入っているかよく知っているようで、
風に正対しているととっても素直に浮上します。ずれているとあばれます。
なかなか風に正対することができず、何度か機首方向を調整した後でも、
一度風に正対させると何度でも同じように浮上させることができます。
おそらく、この感覚さえつかめば、よっぽど変な風(風向きがくるくる変わるような風)が入らない限りは、
屋外でも屋内と同様に訓練を行うことができるのでしょう。



上の動画は教官よりとてもいい離陸だと誉められたものです。足の力が完全に抜けています。
思ったより高く上がってしまったため着陸はちょっと荒っぽいですが…(動画見れない方すいません。想像してください)
 
ところで、私は離陸すると前へ前へと行ってしまうのですが、富田君は後ろへ後ろへと行く傾向があります。
腕の長さのちがいによるものでしょうか…??
次回はなんとかこの前に行くのをとめたいです。


天気は晴れ。今日も飽きずにホバリングです。
機体のリフトアップで苦労することはほとんどなくなりましたが、
癖なのか、空中では相変わらずずるずると右後ろに動いてしまいます。
 
だいぶ安定してきたので、今回はじめてヨーコントロールを使う許可が出ました。
 
ホバリング中に風からずれたとき、今までは接地して足で向きを変えていましたが、
ヨーコントロールを使えば空中で向きを変えられます。
これで晴れてフルコントロールになるわけです。
 
空中でバランスを保つことで精一杯だったのが、
空中に少し長くいられるようになったことで、元の位置へ戻る操作をする余裕ができました。
といっても、そうすぐにはうまくいきません。
戻れ!動け!と心の中で叫びながらしばらくやっていると…


写真をクリックすると動画に行きます。

戻りました。行き過ぎましたが…
行き過ぎては戻り、戻りすぎては慌てて止めて、高度が下がるとアクセルを吹かす…
はたからみれば、のたくりまわっているようにしか見えませんが、
これがGENH-4を行きたい方向に操作できた記念すべきフライトです。
行きたい方向に行ける、ということは、
まがりなりにも「操縦できる」ようになったということです。
このフライトの後、私は「満面の笑み」を浮かべておったそうです。
 
とりあえずここまでクリアすれば、
フライトを重ねることでどんどんうまくなっていくでしょう。
 
次の訓練が待ち遠しいです。


暑い。暑いです。今日も気温は30度を越えています。
 
標高も(松本市:海抜約600m)、気温も高い中でのフライトは、機体にとって(人間にとっても??)つらい条件ですが、開発途上の試験機としては条件が悪いのも性能試験のうちです。
 
今日の訓練は、先回に引き続きホバリングによる空中停止の練習です。
バランスを崩せば当然地面に下りてきますが、なるべく空中でふんばれるようにします。
 
機体がどの方向にも振られない角度にコントロールバーを持っていき、アクセルを開けて機体を持ち上げ、両足で立ち上がります。この状態でまた機体の振れのバランスを取り、安定したところで足を離して空中に浮き上がります。



斜めに上がると、エンジンユニットとパイロットの重心位置がずれているので、ブランコのように重心が合う方向に振られます。その振れを止めようと余計に舵を打つのでふらふらと安定しません。後からVTRで確認してみると、思ったよりカクカクと操作していてなめらかに動いていません。これでは十分安定するはずがありません。
 
それでも空中にいられる時間は徐々に延びてきました。
 
もう少し空中で余裕ができれば、空中で安定した状態に立て直すことが楽にできるようになり、もっと長い時間空中にいられるようになるでしょうが、まずは安定した状態で空中にもっていくことが基本です。

  訓練あるのみです。


うかうかとしている間に前回のフライト訓練から一ヶ月が経ってしまいました。
その間はべつにサボっていたわけではなく、
お盆やら、小矢部でのフライトやらでフライト訓練をするひまがなかったのです。
8月28日も訓練をやるべく、テスト場に集合してみたものの、
エンジンをかけ始めたとたん風が強くなり中止しました。
ここらへんが今後の大きな課題ではあるのですが…。
 
さて、飛行訓練です。
前回「風船のようにふわふわとういては降りる」ということを体感し、
今回もその延長線をめざそうとおもったのですが、教官からストップがかかりました。
「コントロールがわかっていないところで上にいくのはあぶない」
…ごもっとも。そんなわけで、つま先が浮くか浮かないかというところで
コントロールを試すことになりました。
 
ところが。これがけっこうむずかしい。
ずーっとさかのぼり、去年のはじめくらいまで戻ったような気がします。
わかったのは下からじわじわとあがっていって高度を一定に保とうとしても、
その途中に機体が不安定になりやすい場所があり、バランスをくずしてしまうということ。
ある程度スロットルを開け、不安定な場所は一気に通過。
上に向かって機体をつりあげてから、高さを調整した方が良いようです。
 
こちらが地上でじたばたしている間に、もう一人の訓練生、富田君は…
おおっ。浮いてるじゃないかっ。
しかもちゃんと空中で機体のバランスをとってホバリングしています。すばらしい。
地上に降りて、満面の笑み。コツをつかんだようです。くそー、すぐにおいついてやるぅ…。
くわしくは富田君のフライト訓練のページを参照してください。
 
教官からは舵をもっとはやくうてという指示をいただきました。
これも訓練当初よりずっといわれつづけていること。
舵がおくれると機体が大きくふられ、ブランコのような運動になってしまいます。
最後、傾いた方向にあわせこむように舵をうつのではなく、
操舵量を気にせずとにかく早く動かしたら、
機体が大きく傾くということはなくなったような気配がしました。
ちょっとまだ良くわかっていないので、次回のフライト訓練時にそこを意識してやってみたいと思います。

あ、今回写真ないです。あまりにも代わり映えがしないもんで…


2004/08/07

先週のフライトログより、後輩の富田君のログがアップされるようになりました。
実は彼、昨年より一緒に訓練を行っていました。
飛行時間は私の方がぜんぜん長いのですが、なぜか同じようなレベルにおります。
GEN H-4のコントロールの習得には、このように個人差があるものだとご理解ください(言い訳)。
 
さて、フライト訓練です。
ゆっくりとニュートラルの位置を探りながら浮上させていくのですが、
舵が軽く動く範囲と、急に重くなる範囲があることがわかってきました。
たとえば、風向きと機首がずれている場合、軽く動く舵の範囲をこえた重い舵ところまで、操作を行う必要があります。
そこまで舵を打てば、まっすぐになるのはわかるのですが、とっさに打てる自信がないため、一回機体を下ろします。
 
機首をずらし、これで風に正対してるだろうという方向に向け、再びスロットルをあけます。
すると今度は軽く舵をちょんちょんと打つだけで、まっすぐ立ち上がることができます。
機体に体を預け、その沈み込んだ分だけまた舵を少し調整し、スロットルをあけると、
すーーーーっと機体が浮き上がります。風船みたいです。
どうも、機体の方が瞬間的にどちらから風が入っているかよく知っているようで、
風に正対しているととっても素直に浮上します。ずれているとあばれます。
なかなか風に正対することができず、何度か機首方向を調整した後でも、
一度風に正対させると何度でも同じように浮上させることができます。
おそらく、この感覚さえつかめば、よっぽど変な風(風向きがくるくる変わるような風)が入らない限りは、
屋外でも屋内と同様に訓練を行うことができるのでしょう。


写真をクリックすると動画が見れます(mpgファイル:3.7MB)

上の動画は教官よりとてもいい離陸だと誉められたものです。足の力が完全に抜けています。
思ったより高く上がってしまったため着陸はちょっと荒っぽいですが…(動画見れない方すいません。想像してください)
 
ところで、私は離陸すると前へ前へと行ってしまうのですが、富田君は後ろへ後ろへと行く傾向があります。
腕の長さのちがいによるものでしょうか…??
次回はなんとかこの前に行くのをとめたいです。



はじめまして。初登場にしていきなり浮いておりますゆえ、
空中から失礼します。
とはいいつつも、まだまだ自由に飛び回るには程遠く、地表付近でジタバタしております。
 
実は私、ひそかに昨年からたみ姉さんの訓練の手伝いの合間に少しずつ乗らせてもらってました。
男子たるもの、公衆の面前に醜態をさらすわけにはいきません。 私の訓練公開はバリバリ飛べるようになってからだ!!などと突っ張っておりましたが、
空を飛ぶことを身近に感じてもらおうという趣旨からすると、へたくそを公開してこそ目的に合うことだと、意を決してキーボードをたたいております。
 
今日の訓練は風に正対した状態でホバリングに移行し、風から外れたら少し足をついて機体を立て直すジャンプ飛行がメインです。
 
人間の体の構造上、コントロールバーの前後方向は感度良く動かせますが、左右方向には鈍いようです。横風には左右方向に舵を打たなくてはいけませんのでなるべく風には正対することが重要です。
気温が高く、風が不安定な中でも、うまく風にあわせられた時は機体は安定して浮いています。逆に風を見失うとすぐにふらふらしてきます。
 
吹流しを見ながら風の向きを確認していますが、少しの場所の違いで風の向きが違うことがあります。一瞬戸惑う間にコントロールが怪しくなり、地面に降りなくてはいけなくなります。
 
やはり、
「見るんじゃない、感じるんだ」
ということでしょうか。
 
私の過去の訓練日誌はおいおい公開していきます。(お楽しみに)


今年の夏は暑いですね。
台風10号が妙な軌跡を描いて西に向かい、
フライト訓練が出来るか心配でした。が、
長野の山が台風の風をブロックしてくれたおかげで訓練を行うことが出来ました。
 
ちょっと見ない間にテスト場は草原のようです。
周りのスイカ畑ではスイカが丸々と実り、
その向こうにはとうもろこしがすくすくと育っています。
夏です。
 
おかげでGEN H-4のほうもちょっとばて気味。
高温で空気が薄い場所(まさに今の松本)ではエンジンがパワーを出し切れないのです。
飛行訓練のように、地面すれすれのところでパタパタやっている分には問題ありませんけれど。
 
今回も浮上に挑戦。
いかに安定して浮上していられるかがポイントです。
正面のスイカ畑の向こうにはとうもろこしが横一列にきれいにならんでいます。

アクセルをあけて浮上していくと、
とうもろこし畑をこころもち上から見下ろすようになり、
とうもろこし畑が面で見えます。
とうもろこしの天辺はみんなそろっているため
こちらが少しかたむくとすぐにわかります。



これはいい。

とうもろこし畑を目印にして、何回かトライ。
「とうもろこしの上をみるんだ!」
この気迫、とっても大事。
 
あいかわらず機体は動きますが、前回より水平に保てているようです。
 
今回「飛ぶ」ということは「目線がかわるんだ」ということを改めて実感。
「モノ」を上からみる楽しさ、いつもと違う視線で世界を感じることが出来る開放感。
これが人が空をもとめてやまない原動力なのでしょう。


今年も飛行訓練のシーズンがやってまいりました。
…昨年にくらべて大分遅くなってしまいましたが勘弁してください。
最後にのってから何ヶ月もたってしまっているので大丈夫かどうか不安…はあまりありませんでした。
前回やまびこドームの中で訓練をちょっとだけやったときに、「何もしなくてもまっすぐあがるんだ」ということがなんとなくわかっているため、
「まあ、なんとかなるんじゃない?」
という楽観的な意識があります。
 
それ以前に今年は初回から訓練参加希望者(注:エンジニアリング・システム社社員)が多く、その中でも一番フライト訓練時間が長い私としましては、下手なところは見せられません。妙な緊張感があります。
 
機体に乗り込むと、前方の吹流しが若干横向きになっています。風速2mといったところでしょうか。以前はこれぐらい風があると機体の動きが抑えられなかったなぁと思いながら乗り込みます。
 
やまびこドームでやったイメージをもちながらスロットルを空けていきます。
6800rpmあたりでぐぐぐっと左右にふられる感じがありますがなんとか建て直します。
ふと気が付くと、すっとまっすぐに立っています。
これならいくかな?
と思い、スロットルを空けると…



浮くじゃん。

すーっと浮き上がりました。
そのままふよふよと前方に移動し、着地。
風は…あるなぁ。
なんか以前よりずっと楽にまっすぐに機体が保ている感じ。
体の力もなんとなくぬけてきたのがわかります。
(やまびこドームの時の写真とくらべてみても、足に力が入っていないのが歴然)
 
5回ぐらい立ち上がるのにチャレンジして、そのうち2回ぐらいはまっすぐ上がるようになりました。
今回なんとなく
「まっすぐあがるコツ」
が身についたようです。
 
…それにしても浮き上がると前へ前へと行ってしまうのは何とかしなくちゃなぁ。
次回の課題は「空中で停止」になりそうです。


あ、あけましておめでとうございます。
さぼりにさぼって年が明けてしまいました。
9,10,11月はイベントが多く土日はイベントおよびその準備で訓練をやる暇がなく、
あれよあれよというまに12月。早朝の気温はすでに氷点下。
春まで訓練は中止だねといいつつ、突然GEN H-4にのるチャンスがやってきました。
 
場所は長野県松本市にあるやまびこドーム。TV取材のため貸切にしてあったのを幸いとばかりにちゃっかり訓練を行ないました。
今回の目的は
「初心者が風のないところ(例えばやまびこドームのような屋内施設)の中だと、どれぐらいできるのか」
をみること。
通常の訓練は屋外でやっている為、どうしても風の影響がでてしまいます。
今までの訓練を見てもお分かりのように、初心者はもう機体を安定させる為にもういっぱいいっぱいになってしまいます。
そこで、風のない屋内ではどれぐらいラクかやってみようじゃないかというわけで、今回の訓練となりました。
 
機体に乗り込んで、スロットルをあけます。今回は機体を安定させようとか考えず、ただ少しずつスロットルをあけていきます。
すると、すーっとまっすぐ体がもちあげられました。びっくりして自分で舵をうごかすと、バランスをくずしたため、あわてて着地。
後の教官からはもっとスロットルを開けろとの指示がきます。
再びスロットルを開けていくと、再び体がもちあげられ、地面から足がはなれます。
いつもと違う目線でモノが見え、自分が浮き上がった事が感じられます。不思議な事に、視野もぐーっとひろがり、何ともいえない開放感。


画面をクリックすると動画が始まります。

ふわふわと浮いていると少しずつ前方に移動するため、ちょっと当て舵をあてると不意にバランスがくずれ、あわてて着地。
 
風がないため、「ただ浮くこと」に集中でき、とってもラク。
視野がすーっと変わっていくのは、GEN H-4だからこそ実感できる感覚だなと思いました。
全く初めての人でも、屋内であればちょっと浮いてみる事ができそうです。


早いもので前回の飛行訓練から一ヶ月以上たってしまいました。
今年はいつまでも前線が日本列島の上をうろうろしているおかげでなかなか天候に恵まれず、フライトトレーニングも滞ってます。
 
前回シートベルトをきつく締めたおかげで何とか立ち上がることができました。
訓練は次のステージへと進みます。
次は「浮くか浮かないかぎりぎりのところでその場に居続けること」が目標です。
鳥でいえばようやくはばたき訓練が始まったというところでしょうか。
 
一ヶ月ぶりですが、緊張感はありませんでした。
ただ素直にまっすぐにあがるという事が受け入れることができ、そのおかげで上半身の力は大分抜けています。
徐々にスロットルを開けていきますが、もう立ち上がるという事を当たり前のこととして受け入れてしまっているため、下手をするとついつい自分の足で踏ん張ってバランスを取ろうとしてしまいます。
足ではなく操舵で機体をコントロールしなくてはなりません。
そのため、足で踏ん張りようのない爪先立ち状態でふらふらやっていたら、


あ。
後の教官にひょいと持ち上げられてしまいました。
最もやっているときはぜんぜん気がついていないのですが。

浮くことの気持ちよさがだんだんと体感としてわかってきました。
次の訓練が楽しみです。


さて、前々回(6月7日)のフライトでは一瞬すっと浮き上がり、
有頂天になっていた私でしたが、
前回のフライト(7月5日)ではふらふらと立ち上がれそうになってはいるものの、
機体を完全にコントロールするところまではいかず、ちょっと停滞。
そんなわけで、前回の飛行日誌はつけておりません。ごめんなさい。
 
ここで飛行訓練全体についてちょっとやり方を見直してみようということになりました。
飛行訓練をやっていて、本当に五感が機体に集中しているのは最初の3分とか5分が限度。
10分以上続けてやってもあまり実がないということがわかってきたので、
短い時間で集中してやろうということになりました。
そして一回訓練が終わったら、すぐにビデオにてそのフライトの動きをチェック。
悪いところ、よいところを洗い出して次の訓練を行なう、以上をくりかえして行なう事になりました。
 
さて、そうして今回の飛行試験をむかえました。
エンジンを始動し、もーこれ以上はないってくらい機体に集中して、舵を操作します。
アクセルを早く開けると機体はまっすぐあがりますが、ゆっくりあけていくとぐらぐらと揺れだしおとなしくさせることができません。
ここで教官が体を固定しているシートベルトをきつく締め直してくれました。




ぎゅぎゅぎゅのぎゅ。
すると、ゆっくりとアクセルを開けるとぐっらぐらしていた機体の動きが、体に縛り付けてある事で矯正され、まっすぐに保たれるようになりました。
また、自分が打った舵の動きも、腰を締め付けているハーネスから伝わってくるのがわかります。
もう今までのもやもやがすっ飛ぶかのようにまっすぐに長いあいだ立てるようになりました。



猫背だけど。

まあ、スキーやスケートをやられる方ならなんとなくわかっていただけるかとは思うのですが、初心者がぶかぶかのスキーブーツやスケート靴をはいて練習してもそううまくはならないのとおんなじような感触でした。
 
教えるほうも教わる方も手探りでやっていますのでこのような遠回りをすることも多々でてくることでしょう。

本日わかったこと:

とにかくシートベルトは苦しいくらいにぎゅうぎゅうにしめる。


これ、重要です。




上の写真をご覧ください。わかりますか!?
足が地面からほんのちょっとだけ浮いています。
これが私の初浮上となりました。
訓練開始後累計フライト時間104分。ちょっと時間がかかりすぎていますが…。
 
といってもコントロールのほうはまだまだ。
機体に身を任せ、機体を安定させながらスロットルを少しだけ多めに開けたら
ふっと浮上したという感じです。
でもこれで実感として「浮くこと」がわかりました。
 
座席からぐーっと体がおしあげられて、ヘリにふわふわと持ち上げてもらっているような感覚です。とても気持ちがいいです。

今回は「吊られている」ということに意識を集中させてみました。
私の首の付け根あたりからまっすぐ上にずーっとひもが伸びている、とします。(首吊りではありません)
そのひもはマフラーの下あたりでわっかをくぐっています。そのわっかにひもが当たらないように、機体をコントロールします。
もちろん慣れていくにしたがって、わっかの径はどんどん小さくなり、機体は安定していきます。
 
うまくヘリをコントロールするコツはここらへんにあるのではないでしょうか。


2週間ぶりです。
まあ、天候が悪かったりしてなかなか訓練ができなかったのですが…。
その間何をしていたかというと、もっぱらイメージトレーニングをやっていました。
 
イメージトレーニングをやっているあいだも教官からいろいろとアドバイスをいただきます。
 
カーブドレールの動きにそって手を動かすように意識すること。
ハンドルの握りに気をつけること。
常にアクセルを操作しているつもりで手を動かすこと。
 
何回も何回も架空のヘリをコントロールし…
そして飛行訓練が始まりました。
 
エンジンをかける前に6500rpmまで回転数を上げて様子をみろと教官から指示がきます。
そこで一気に6000rpm近くまで回転をあげました。
おしりが下から持ち上げられるような感触がつたわってきます。
 
今回の訓練で意識していたのは「傾いた方向に舵を動かす」ということ。
前にふられる。舵を前に突き出す。すると機体は後に動き、元の位置にもどる。
ふらふらと動きながらもなんとかその場所をキープします。
 
今回はアクセルを一定にしようとも、立ち上がろうとも考えてませんでした。体の力は大分抜けていますが、以前より集中力はあがっています。
そして



微妙…
 
気がついたら足はついたまま機体はういていました。(あんまりわからないかもしれないけど)
やってるときは自分がどういう姿勢にあるのかなんて気にしていないため、機体が浮き上がっているなんて事にはぜんぜん気がついてません。後でビデオをみて気がつきました。
イメージトレーニングはとっても有効だったという事です。
 
もっとちゃんとわかるように立ち上がる。それが次回の目標です。
 
いつになったら地面から離れるんでしょう…???


2回目の飛行訓練です。
  
今回の目標はたちあがること。
訓練前に教官から「立たなきゃ訓練にならない」という御言葉をいただきました。きびしい…。
   
前回はエンジンの回転数を気にしすぎた為、スロットルを操作する左手に力が入り、操作が全部遅れてしまいました。
そこで今回はあえてエンジンの回転数を気にせずにやってみることにしました。

視線は前方の吹流し。前は500rpmづつゆっくりとスロットルを開けていましたが、今回はタコメーターはあえて見ず、浮力が感じられるところまでスロットルを開けます。
舵をゆっくり動かしてみます。前回感じた舵の重さはありません。やはり初回で緊張して力が入っていたんだなと実感します。
  
一生懸命立ち上がろうとするため足に力が入ります。ひざを軽く曲げた状態でふんばります。
やっているとだんだん太ももが張ってきました。よく考えるとこれは空気椅子…。
  
「立ち上がろう」というところに意識がとんでいるため、なかなかバランスが取れません。そのうちどっちに舵を打てばいいのかわからなくなってきます。それが操作のおくれにつながていき、機体が大きく振られ、あわててスロットルを戻すという事が続きました。
  
フライトとフライトの合間にもイメージトレーニングを重ねます。風に自分が振られていると仮定し、それに対する操作を実際に手を動かしながらイメージします。
上体を前方に傾ける。腕は前に突っ張る。
上体を後ろに傾ける。腕は自分の方に引いてくる。
前後、左右、繰り返しイメージをつみます。
自分と、機体と、ローターと。その関係をしっかり把握しなければ機体を操作するどころか安定させる事もできないのです。
やっていることは難しくない。理屈ではわかっている。でも体が動かないという現状が非常にまどろっこしくかんじます。
これからGEN H-4に乗ってみたいという方々。GEN H-4をコントロールを身につけるには、こういったイメージトレーニングが有効です。
 
最後の一回は無理に立ち上がろうとせず、機体に体を預けるつもりでやってみました。
やってみるとどうもこの方が機体の細かい動きがわかる気がします。
ただし、集中力が続くのは5分まで。5分を過ぎるとだんだん自分が何をやっているのかわからなくなってきます。
 
最後の一回はそれでもなんとなく機体の動きと舵の操作の関連性がわかりかけた気がしました。気だけかもしれませんが。
ここからが本格的な飛行訓練のはじまりです。


飛行訓練が始まりました。
エンジニアリング・システム株式会社に入社して早くも3年がたとうとしています。いままで他のパイロットが飛ぶのをただ見ているだけでしたが、いよいよ自分の番がまわってきました。
今回は舵のコントロールを足をつけた状態で行い、その場に居続けることが目標です。
この訓練によりパイロットは微小な外乱や風に対して適当なあて舵を打つことを学んでいきます。
GEN H-4の操縦をするに当たって避けては通れない訓練です。
機体の背後には教官がついていて、機体が不安定になった時にはおさえてくれる段取りになっています。
 
操縦席に座りシートベルトをしめ、エンジンを順番にかけます。
タンタンタンタンという排気がマフラーを叩く音とともに、エンジンの振動がハンドルを通して伝わってきます。
 
親指でスロットルレバーを押し込むと、エンジンの回転数が上がっていきます。タコメーターが3500rpmを示したあたりから強い振動がハンドルからつたわってきました。けれど、そこを過ぎると振動はまた少なくなっていきます。それでもハンドルがぶれないように力をいれてスロットルを動かしているので、左ひじがだんだんあつくなってきます。
 
5000rpmのあたりで後ろにいる教官から舵をすこし動かしてみるようにジェスチャーで指示がきました。恐る恐る舵を引くと、しばらく遊びがあった後、機体がぐっと前に行きたがる感触がつたわってきます。前後、左右に少しずつ舵を動かし、ハンドルから伝わってくる機体の感触をたしかめました。
 
徐々に回転を上げていくと同時に舵の遊びの範囲が少しずつ小さくなってくるようです。と、同時に機体がぐーっと上に引張られる感触が背中から伝わってきました。まるではやく上にいこういこうと機体が背伸びをしているようです。
 
エンジンの回転数が6000rpmを超えました。それでもまだ両足と車輪はついたまま。
ふんばっているので両足には力がかかっています。わずかな風にも機体が押されてしまうのを足で踏ん張ってささえているのです。
両足で立ち上がるには6500~6900rpmまで回転数をあげる必要がありますが、今回の訓練はここで終了となりました。
 
終了後の教官の一言。
「これで3回はひっくりかえってるな」
足に力を感じているうちは外部の微小な外乱に対してあて舵が打てていないということなのです。足を離した状態、すなわち地面と縁が切れた状態であて舵が遅れると、足にかかっている力分機体は流されてしまいます。空中に浮いているヘリコプターはエアホッケーのパックと同様わずかな力でもすっと動いてしまうのです。
 
今回は「機体にすわってみて、エンジンをまわした」だけになってしまいました。
次回はちゃんと立ちあがって機体をコントロールしたいです。


足に力が入っているのがわかります。
全体的に力みすぎ

教官の御手本。
この状態で前後左右に舵を動かします。